5つの特性
三相乳化法は、油や固体の種類を問わず乳化・分散できるため、固体表面や汚染油・汚染物に対してもナノ粒子が付着し、洗浄効果を発現します。さらに、三相乳化エマルションは親水性ナノ粒子で覆われているためエマルション自身が固体表面や汚染物にファンデルワールス力によって吸着します。この場合、汚染物に対する溶剤をエマルションの内相とすると内相の溶剤が汚染物を溶かし込みドライクリーニング様の効果を発揮します。
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上図のように、親水性ナノ粒子で覆われた微粒子は、サトイモの葉表面に効率的に吸着することを示しました。農薬等は散布後、植物の枝葉表面に吸着し雨水などによる流出を防ぐ必要があります。三相乳化エマルションは物理的作用により枝葉表面へ吸着できるため、有用性の高い農薬の製剤化が期待できます。
C-重油は粘性があり固体表面に付着すると洗浄が困難です。上図はC-重油の溶剤となる軽油を三相乳化し、このエマルションを洗浄剤として洗浄試験を行った結果です。三相乳化エマルションは、ガラス表面に付着したC-重油を効率的に洗浄できることがわかります。このように固まったり粘度が高い汚れに対しては、汚れの溶剤となる油剤の三相乳化エマルションが有効的に働きます。エマルション化することで水系で利用できるため、機械洗浄や土壌洗浄において作業環境や自然環境に配慮しながら洗浄することができます。
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